Android の DI を Dagger から ToothPick に代えた

Posted on 水 27 9月 2017 in articles

Dagger2 がほんとに辛い。 公式サイト見たり、先駆者の皆さんのブログを見ながらやってみるけど、ややこしくて自分で改善するのはかなり辛い。使っているというより、言われたとおりに設定するだけで精一杯。

そんなことをぼやいてたら Realm と ウフィカ の中の人 @zaki50 さんから

とアドバイス頂いたので試してみました。

stephanenicolas/toothpick: A scope tree based Dependency Injection (DI) library for Java

サイトを見て設定すれば動くんだけど、どうしても見落としがちなとことかあるので、簡単に紹介します。

Toothpick とは

Java の DI です。 とはいえ、主に Android を対象にしてる気がします。 ツリースコープなので、「Activity で Inject してたら Fragment でも利用できる」みたいな感じです。(ざっくり)

Tree Scope

//a typical Toothpick scope tree during the execution of an Android app.

       @ApplicationSingleton 
         /              |    \  
        /               |     \
       /                |      \
   @PresenterSingleton  |   Service 2
         /              | 
        /            Service 1  
       /            
Activity 1
    /   \
   /   Fragment 2
  /
Fragment 1

特徴

  • Dagger2より簡単(個人の感想)
  • 高速(Benchmark)

などがあります。特に一つ目がホント助かる・・・。

使い方

本題です。実際に使えるようになるまでのソースを抜粋して紹介します。バージョンは日々進化してるので、基本公式サイトを信用してください。 また、ここではkotlinを使ってる場合の例になります。

builg.gradle

kapt で toothpick_registry_package_name を設定する必要があります。ここで指定したパッケージのソースが自動生成されます。ここ大事。

MainApplication.kt

Applicationを継承したクラスが必須になります。

MemberInjectorRegistryLocatorFactoryRegistryLocator に set する Registry が大事なところです。 ここには、 kapt で指定したパッケージに生成される MemberInjectorRegistryFactoryRegistry を指定してください。ToothPick自体にもこの2つのクラスは存在するので、そちらを指定しないように気をつけてください。

もし自動生成しない場合は、エラーになってもいいので rebuild や Make Project すると生成するかもしれません。がんばろう。

Module.kt

DIの設定をするところです。bindメソッドで型とインスタンスを紐付けます。scope毎にModule (ApplicationModule, ActivityModule, FragmentModule, ViewModelModule) を作っています。

SplashActivity.kt

[gist:id=f3348df6476f5633fea30b86ba3ffff6,SplashActivity.kt]

ActivityでInjectしてみます。 @Inject を使うところはDaggerと一緒です。

onCreate の前で scope に ActivityModule インストールしています。これでActivityからActivityModuleの中でbindしたインスタンスを Inject 出来るようになります。さらに、MainApplicationModuleの中でbindしたインスタンスもInjectできます。それは、ツリー構造でApplicationと紐付いているからです。(後述)

onCreate の後で Toohpick.inject することで @Inject が書かれたメンバ変数にインスタンスが代入されます。

HomeFragment.kt

HomeViewModel.kt

[gist:id=f3348df6476f5633fea30b86ba3ffff6,HomeViewModel.kt]

Scope

openScopes の引数は可変長です。ここにツリー構造になるようにインスタンスを指定します。MainActivityでは (MainApplication, SplashActivity) を指定しました。これは最初で紹介したツリーだと

     MainApplication 
         /   \
        /   OtherActivity...
       /            
SplashActivity

こういう感じになります。

HomeFragmentでは (MainApplication, SplashActivity, HomeFragment) を指定しました。

   MainApplication
         /   \
        /   OtherActivity...
       /            
 SplashActivity
    /   \
   /   OtherFragment...
  /
HomeFragment

この時のHomeFragment では MainApplication と SplashActivity がインストールした Module を利用することができます。具体的には ModelRepository, Navigator, DialogDelegation を Injectする事ができます。

(サンプルではなにもbindしてないけど、FragmentModuleがbindしたインスタンスも利用できます。)

(ModelRepository, Navigator, DialogDelegation は架空のクラスです)

まとめ

ToothpickでDIできたはずです。できたよね。うんよかった。

感想としてはDagger2よりシンプルで使いやすいです。もっと依存関係が複雑になるとどうなるかわかりませんが、複雑になったらDagger2は僕には辛いですし、複雑にならないように頑張りたいです。